魔尊の花嫁はやめます~私、魔胎の器じゃない~
人間界で暮らす豚殺しの娘・月は、穏やかで優しい魔尊・夜無咎に嫁ぎ、幸せな日々を送っていた。 しかし、出産を目前に控えたある日、月は衝撃の真実を知る。自分は愛されていたわけではなく、魔胎を育てるための器として利用されていただけだったのだ。さらに、魔尊が執着する猪草の精・珠草を蘇らせるための存在であり、二十年間母として育ててくれた養母までもが、魔尊の命を受けて監視と毒殺を続けていたことが明らかになる。 すべてを失い、死の淵に追い込まれた月。しかしその瞬間、彼女の封じられていた力が覚醒する。実は月こそ、一万年前に人間界へ流れ着いた天帝の実娘にして、正統なる神女だったのだ。 やがて天帝が降臨し、珠草の偽りを暴く。追い詰められた夜無咎は滅びるが、最期に残した血煞の呪いは、皮肉にも月の双子の子どもたちに神と魔の力を融合させることとなる。 そして月は六界を統べる存在となり、双子はそれぞれ神界と魔界を治めることに。悪しき者たちは永遠の罰を受け、月は家族とともに、ようやく穏やかで幸せな未来を手にするのだった。



















